期待の新人監督2020オンライン

今回で8回目となるカナザワ映画祭の恒例特集「期待の新人監督」。

すでに何人もの自主映画監督がプロとして劇場デビューを果たし、実績を積んできた。今年は117本の応募作品の中から4作品を厳選した。今年の賞は審査員が選ぶグランプリ「期待の新人監督賞」と「期待の新人俳優賞」のみとする。昨年から始まった「期待の新人監督スカラシップ」制度も引き続き竪町商店街振興組合から 次回作支援金として200万円がグランプリ監督の次回作に投資される。
はたして勝ち残るのはどの監督なのか?

プログラム

クールなお兄さんは
なぜ公園で泥山を作らないのか

2019年/170分 監督・脚本・撮影・編集:保谷聖耀
照明・録音:金山隼 出演:丸山由有立、篠原夏美、前川朋也、松田京子

純粋無垢な少年の記憶は、甘い香りで世界を包みこもうとする…
空飛ぶ男による青春サイエンスフィクション。

11/22(日)10:00

保谷聖耀

保谷聖耀1999年岐阜県生まれ。高校時代から映画制作を始める。現在、京都大学で哲学を学びながら映画を撮り続けている。

監督コメント10代の終わり、撮りたいものを純粋に追っていった結果できた作品です。カメラを動かし、日常の中を躍動する何ものかを捉えようとしました。タイトル同様、尺も長いです。時間のある学生にしか撮れないであろう、学生についての学生映画です。

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濡れたカナリヤたち

2019年/38分 監督・脚本・編集:堂ノ本敬太
撮影:佐藤知哉 美術:宮下承太郎

夜な夜な女性をつけ狙う強姦魔の木村が、カナリヤを口ずさむ文乃を見つける。彼女は夫の不倫に苦しんでいた。
そんな二人がある大雨の夜、再会を果たす。強姦魔と主婦の数奇な物語。

11/22(日)13:10

堂ノ本敬太

堂ノ本敬太97年生まれ。奈良県在住、大阪芸術大学にて映画を学ぶ。現在、卒業制作にて再びピンクに挑戦、2021年完成予定。

監督コメント中学生の時分、初めてピンク映画を観て以来、やってみたかったジャンル。改めて見返してみると、自分の見てきた作品の影響を感じ、気恥ずかしくなる。原点と言える作品なのかもしれない。色彩を楽しんで貰えると幸いである。

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東京の古着屋

2019年/111分 脚本・監督・編集:神山大世 撮影:小畑智寛
出演:小松遼太、斉木ひかる、鈴木惇之祐、三鈴晃幹

ハイエース、男3人、死体一体、謎の女一人・・・

11/22(日)14:10

神山大世

神山大世1997年生まれ。埼玉県出身。現在東京在住。東京工芸大学卒業。高校1年から映画を撮り始め、それから大学4年まで毎年映画を作っています。大学の4年間は、毎年長編を撮り、これからも毎年撮りたいと思っています。

監督コメント社会的にマイノリティな若者たちが、もがき、失敗をして、一瞬の永遠の恋もします。自分たちの生きるべき世界を一生懸命小さい日本で探しているのです。今の時代だからこそ、この映画を見て欲しいです。まだまだ、観るに絶えない場面が沢山あるかと思いますが、僕たちスタッフ、キャスト一同が、一生懸命作りました。よろしくお願いいたします。

そして私はパンダやシマウマに
色を塗るのだ。

2019年/39分 脚本・監督:武田佳倫 プロデューサー:齋藤すみれ 音楽:安倍響
出演:有雪 、篠原寛作、武田亮汰、木村香代子、しみずまこ、村田啓治、長谷川空

1999年7月、人類は滅亡する。この大予言、的中率は99%と言われていた。しかし人類は滅亡せず、今日も地球は回り続ける。 主人公の黒星白星は 0か100か 白か黒か、そんな白黒な価値観の中で生きる女の子。100点満点の人生を歩んでいくはずだったのに…
あることをきっかけに白星の白黒な世界は徐々に変化していく━━━

11/22(日)16:20

武田佳倫

武田佳倫 1997年生まれ。本作品が初監督。SKIP国際Dシネマ映画祭2020、神戸インディペンデント映画祭2020に入選している。

監督コメントこの映画は東京工芸大学芸術学部映像学科映画領域の卒業制作として作りました。主人公の心情の変化に合わせて徐々に色づいていくパートカラー映画になっています。パンダもシマウマも出てきませんが是非ご覧ください。

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