AWARD RESULTS授賞結果
Choice of Kanazawaチョイス・オブ・カナザワ授賞結果
長編部門グランプリ
『犬神の血族』 (2023年 ベトナム) ルアン・タン・ルー監督
短編部門グランプリ
『コルチャク』 (2022年 韓国) イ・デハン監督
ベスト・ホラー長編賞
『オール・ユー・ニード・イズ・ブラッド』 (2023年 アメリカ) クーパー・ロバーツ監督
ベスト・エンターテイメント賞
『キプケンボイ』 (2024年 ケニヤ / カナダ) チャールズ・ウワグバイ監督
ベスト・ファンタジー賞
『アーリマン2:ドリームマシン』 (2024年 オランダ/日本) マニ・ニックプール監督
ベスト・ドラマ賞
『空より重い青』 (2023年 ブラジル) ペトリュス・カリリー監督
ベスト・ドキュメンタリー映画賞
『マフムードの受難』 (2023年 イラン) ダヴード・アブドルマレキ監督
ベスト・音楽映画賞
『フンヌン・スンダン』 (2023年 ロシア) ミシャ・ヴォロパエフ監督
ベスト・ホラー短編賞
『バットシット・クレイジー』 (2023年 インド) ヨゲシュ・チャンデカール監督
ベスト・コメディ短編賞
『ジュムリ・タライヤン』 (2023年 インド) ウトカルシュ・トゥクラル監督
ベスト・視覚効果賞
『複雑な形態』 (2023年 イタリア) ファビオ・ドルタ監督
ベスト・撮影照明賞
『ジャグ:いのちのかけら』 (2022年 パキスタン) メロス・アミン監督
主演男優賞
ジャーファル・イドゥッキ
『ポヤモジ』(2024年、インド)
スディ・アンナ監督
主演女優賞
デヴァナンダ・シャジラル
『サヤヴァナム』(2023年、インド)
アニル・クマール監督
期待の新人監督 授賞結果
期待の新人監督賞
該当作なし
カナザワ映画祭2024総評
武田崇元
「《Choice of Kanazawa》では、イラン10本、インド7本、アルゼンチン3本、アメリカ3本、ブラジル2本、イタリア2本、ベトナム、スリランカ、パキスタン、台湾、韓国、ポルトガル、ウクライナ、エストニア、オランダ、モロッコ、ケニア各1本という、計41本の厳選された作品が上映された。
これらの映画は、それぞれに濃淡の差はあれ、各国や地域のエートス、価値観、習慣、そして社会的問題を鮮明に映し出し、私たちにその国や地域の精神的風土に触れる貴重な機会を与えてくれた。
映画は、単に文化を反映するだけでなく、その国の社会全体の構造や地域独自の価値観、生活のリズム、抱える課題などを映し出す鏡である。特にインディーズ映画や自主映画には、商業的な制約が少ないため、監督の個人的な視点やその国・地域の精神的風土が強く表現される傾向がある。
それらは、新鮮な驚きとともに、綺麗事の「多様性」ではなく、イランの、インドの、南米のリアルな「多様性」に触れる機会を与えてくれた。
いまカナザワ映画祭は国際映画祭へと脱皮しつつある。そ今回は北陸の文化都市カナザワにふさわしい祭典への第一歩となったと思う。
各受賞作の映画としての評価軸については、他の審査員の方々も言及されていると思うので、ここではそういう視点も交えながら、いくつか私的な感想を述べておきたい。
長編グランプリの「犬神の血族」――ホラー映画としての完成度はいうまでもないが、同じ社会主義でもホラー禁止の中国とは一味ちがう国情に興味を感じた。2018年9月にハノイ人民委員会が「犬の肉を食べないで」という声明を出していることからもわかるように、近年、ベトナムでは犬食が国家の体面にかかわるちょっとした社会問題となっているようだ。
本作はあくまでインディペンデントとして制作されたもので、国策映画というわけではないが、完成度の高いホラー映画としての強烈なインパクトで爆発的にヒットしたおかげで、犬食をやめる人が増えたことは想像に難くない。だとすれば、まさに映画の力、恐るべしである。
ちなみに、中国でも犬肉食に対する批判は年々高まっているらしいが、手垢のついた動物愛護論よりも、ホラー映画を解禁し本作を上映するほうが、よほど効果的なのではないか。
さらに驚いたのは、ベトナムにおける強固な家父長制の残存と女性の抑圧である。こちらのほうが犬食文化より、はるかに「社会主義国家」としての体面にかかわる問題ではないだろうか。ありていに言うと、いったいホーチミンもベトコンも何をしておったのだという…… イランの各作品も、その背景を考えると興味深かった。
たとえば、『…それまでに』は明らかにゲリラ撮影でありイラン国内では絶対に上映できないが、ではイラン当局の文化統制がきわめて厳しいかと思うとそうでもなさそうなのだ。たとえば『理想の女たち』は、イラン国立映画アーカイブの協力を得て1925年からイラン革命前までのイラン映画の中の女性像をクリップした作品だが、女性解放という視点からはパーレビの白色革命を一定評価しているように思われる。
『アシュラ師団指揮官メフディー』もプロパガンダ色は希薄で、メフディーの兄がモジャーヘディーネ・ハルグ(イラン革命で重要な役割を果たすがやがてホメイニ派と対立)に所属していたために粛正され遺体もわからないことに対する憤激や、それにつけこみ主人公を解任しようとする策動があることなどが赤裸々に語られている。
「ベスト・ファンタジー映画賞」の『アーリマン2:ドリームマシン』は、昨年上映された『アーリマン』の続編である。CGも素晴らしく力作であるが、多くの日本人は映画の世界観として設定されているゾロアスター教に関する知識をほとんど持ち合わせていない。そこを補強して、前作とまとめて2時間前後の尺に再編集すれば、日本公開も充分可能である。
日本も舞台になり、日本ロケも行われているが、欲をいうなら、松本清張がゾロアスター教の遺跡であると主張した飛鳥の酒船石や兵庫県高砂の生石(おうしこ)神社の「石の宝殿」などの巨石遺跡を絡ませれば、さらに興味を惹く作品になるだろう。
ちなみにマニ・ニックプール監督はオランダに亡命したイラン人で、作中ではパーレビ二世が善玉として描かれている。
1925年にイスラム系のカジャール朝を倒して成立したパーレビ朝は、イスラム以前のイラン固有文化の復興に力を入れ、1935年にはゾロアスター教の聖典「アヴェスター」に基づき国号をペルシャから正式にイランに改称した。そういった背景を押さえておけば、この映画をより深く味わうことができるだろう。
なお、選には漏れたが、個人的には『サタナ 悪魔』のモノクローム映像に強く魅せられた。
さて、「期待の新人監督賞」の該当作がなかったことに対して、応募作の監督やスタッフ、そして「推し」の方々から相当の反撥があったようだ。
監督みずから「海外の短編と比べれば、『キルマゲドン』は全然勝っていたと思います」とのことだが、確かに同じゴア系の『魔物』『我仙欲死』には充分勝っていたと思う。しかし残念ながら『コルチャク』にも選外の『サタナ 悪魔』にも勝ってないというのが正直な感想だ。
それでも『キルマゲドン』のスタッフが悔しかったのは、まだ理解できるが、授賞式終了後に他の応募作の方から、なぜ該当作品がなかったのか個人的な意見を聞きたいと執拗に詰めれた(笑)のにはいささか閉口した。
一言でいうと、昨年は各審査員ごとにそれぞれ候補があり、激論が闘わされた。今年は全員、ある意味、感情移入してまでこの作品を!という「推し」がなかったということである。
しかし、一般論では納得いかない方のために、下記にあえて個別評を掲載するが、これはあくまで私見であり、審査会としての意見ではないことを断っておく。
● 奥田悠介監督『いっそもう誰か俺を殺してくれ 人生なんか全部嘘っぱちじゃないか』
8分のショートムービーであるが、暗い実写シーンと極彩色の強烈な手描きビジュアルを交錯させ、監督自身の内面に潜む孤独感や絶望感を大胆に表現している。5分あたりからのBGM「グリーンスリーブス」の選択は秀逸。ノスタルジックで哀愁に満ちたメロディーは、作品のテーマである「孤独」や「絶望感」を一層深めつつ、楽曲の切なさと映像のカオスが混じり合い、エンディングに向けての不協和音が生み出され、精神的な混乱を強調する効果を生んでいる。また強い視覚的インパクトを与える鮮やかな赤い傘のシーンにも監督の才気が感じられた。
奨励賞としたのは、奥田監督にぜひ映画制作へのチャレンジを続けて欲しいという願いを込めてである。これだけの重いテーマをしっかりと描ききったことに自信を持ち、人生を前向きに生き、短編ドラマ制作にもチャレンジして頂きたいと思う。
● 北野陽太監督『女』。
仮に今年も「期待の新人監督賞」を必ず選定し、竪町商店街さんからの次回作支援を交付するとすれば、昨年の受賞者が最終的に辞退された一件も踏まえ、個人的には「安全牌」として本作を推したかもしれない。
本作から、北野監督は一定の技量を持ち、そつなく一定の水準の作品作りができるであろうという印象を受けた。
ただし、監督自身も認めるように、本作には黒沢清監督に対するオマージュが色濃く反映され、それに規定されている。もちろん先人の模倣も引用も大いにけっこうだが、まだ「守破離」で言うところの「守」の入り口にとどまっている印象だった。
● 戸巻のぞみ監督&小泉京介監督『キルマゲドン』。
無差別殺戮を楽しむカップルが、妊娠を契機に何の葛藤もなく子煩悩な小市民的な生活を送る――その過程を殺戮者視点で淡々と描くことで、逆にその異常性が浮き彫りにされる。深読みすれば、『関心領域』とも重なる問題設定であると「批評」することもできないわけではない。そこにスプラッタを逆手に取った斬新さが感じられたが、映画としては一発芸に終わってしまった印象が強い。
本作の「見せ場」は、凄惨なゴアシーンから一転しての妊娠告白シーンと、それを受けた男の「臭い演技」である。ただ、ここで展開が一気に見えてしまう。区切りをつけるための「でかい花火」の対象が、子どもの誕生日パーティに浮かれる一家という伏線は、彼らが築くであろう理想的な家庭とその破壊の予兆である。
そこはツボを押さえているのはいいとして、そのまま物語は緊迫感もドンデン返しもなく予定調和的に進行し、結果として「ホラー」というより、因果応報的なスプラッターテイストの寓話に収束してしまった印象だ。
パトカーのサイレンが鳴るラストシーンが続編への布石だとすれば、面白い流れになる可能性はある。もしそうなら、少年院での短期間の服役を経て出所する少年の物語に続くことも考えられるだろう。
● 生地遊人監督『ニューマ』
正直言って何が言いたいのかまったく理解できなかった。そこにあるのは、監督にしか理解できないであろう観念的な閉じられた世界である。
「概念の世界に発生した生命」という概念もエクトプラズマの説明もよくわからない。娘がもつアヒルの表象的意味もよくわからない。
冒頭、木々の隙間から見える青空を見上げる視点で撮影された静止映像が延々と続く。約1分30秒、無音のままだ。
映画の冒頭は通常、観客を引き込むための重要な瞬間であり、そこで観客がどのように映画のテーマやトーンを受け取るかが決定される。
しかし、この冒頭には、なんらテーマを暗示する情報も動きもない。要は舞台となる山奥に佇む奇妙な家の周辺環境の描写にすぎない。
本作は基本的に大半のカットがフィックスである。どういう意図かあえてタイム感覚を冗長にしているため、くどい印象を受けるが、個々のカットの中には、生地監督が映像表現において独自の美学を持ち、映像作家としてのポテンシャルを秘めていることを示すものがある。
長い暗転をはさんで26:30あたりからの、光と影の対比、中央に配置された光源と、左右対称の構図におけるキャラクター配置は、映画全体の雰囲気を強く支え、視覚的なインパクトを与えてくれる。主題とドラマが明確であれば、観客は感情的な緊張感を強いられただろう。(ちなみに娘のスマホから鳴る音楽がボリシェヴィキ党歌なのは、高橋洋監督「霊的ボリシェヴィキ」へのオマージュなのだろうか?) しかし、物語の核心が明確でないため、視覚的な美しさや雰囲気の作り込みが、まったく有効に機能していない。中央のテーブルに置かれたオブジェクトや、二人のキャラクターの無言の対峙も何かを象徴しているように見受けられるが、観客はその意味を解釈できないままである。
このように、最初から最後まで、映像の背後にある意味や物語の進行に対する手がかりを掴むのが困難で、映画の核心に感情的に関与しようという意欲を削がれてしまう。
実は監督自身も、思いつきを繋ぎあわせて、イメージ的な映像表象ごっこをしているだけで、伝えたい核心などないのではないかとすら思えてくる。
映像美へのこだわりはいいが、それ生かすためには、主題を明確に設定したうえで、視覚的な魅力と物語の展開を両立させることを目指して頂きたい。」
佐藤佐吉
「昨年に引き続き審査員を担当させていただきました。
《choice of kanazawa》(外国部門)は応募作335本の中から選出された41作品、《期待の新人監督》は応募作132本の中から選出された4作品、計45作品を審査しました。個別の講評に関しては授賞式時に述べさせていただいたので、近日更新される公式サイトの授賞結果ページをご覧ください。
昨年から設けられた《choice of kanazawa》部門により、カナザワ映画祭は実質的に国際映画祭として生まれ変わったと思います。審査員が45作品も見る映画祭はなかなか無いとは思いますが、世界のあらゆるジャンルの映画と出会えたことは、代えがたい経験となりました。改めて、世界には我々日本人には知り得ない文化があり、共通するものもあれば、全く理解できないものもあることを痛感しました。 今や世界の映画は驚異的な勢いで進化しています。日本に留まっていると、その事実をなかなか実感できません。《期待の新人監督》が該当作品なしという結果になったのは、《choice of kanazawa》によって我々審査員が感じたその現実を、応募者の皆さんにも重く受け止めていただきたいという苦渋の決断でした。
今回の映画祭で個人的に特に面白かったのは、短編グランプリを獲得した韓国のイ・デハン監督の『コルチャック(英題: THE MASTERPIECE)』でした。謎のアーティストから高額予算でMVの撮影を依頼された売れっ子映像作家が、指定された荒れ地のビニールハウスを訪れると、奇妙な大男が彼を迎え入れます。監督はその男を芸術家だと信じ込み、彼の不可解な話を無理に理解しようとし、デタラメなダンスまで見せられるが、ついには堪忍袋の緒が切れる……という内容で、二人の間に漂う不穏な空気と会話がとにかく秀逸でした。サイコパスな男のみならず、MV監督のキャラクターも素晴らしく、物語の展開が予測できない展開が魅力的でした。イ・デハン監督は普段はMVの監督で、自分が出会った変なクライアントたちをモデルにして、自称アーティストのキャラクターを作ったとのこと。馬鹿馬鹿しい内容ではありましたが、キャラクター同士の衝突が今後の映画の可能性を示すような傑作でした。
今回は多数の海外ゲストも来日し、短い時間ながら交流することができました。非英語圏の方々が当然のように英語を話される姿を見て、改めて英語を真剣に学ばなければならないと感じましたし、期待の新人監督たちにも、映画とともに英語もしっかり学び、カナザワ映画祭から世界に羽ばたいてほしいと願う次第です。」
川守慶之
「カナザワ映画祭2024で上映された全作品を鑑賞して、映画を通じて世界を知ることの意義をあらためて強く感じました。ニュースの文字やセンセーショナルな映像だけで伝えられる世界の情勢ではなく、映画には日常としてその場に生きている人々の思いや感情が生々しく映像で描かれています。フィクションとして引いて見る目も必要ですが、同じ人間が1人1人の存在として生きている、それだけで感情を揺り動かされますし、世界の人々のことを国境や民族を越えて1人の人として考え始めるきっかけとなります。
長編映画グランプリの『犬神の血族』、短編映画グランプリの『コルチャック』をはじめ、それぞれの部門で受賞されたクオリティの高い作品の数々には心からお祝いを申し上げます。視覚効果賞を受賞した『複雑な形態』に登場する巨大な攻殻虫は、人間が捕食される本能的・存在論的恐怖を呼び覚ますくらいおぞましくて本当に最高でした。それぞれの作品についてのコメントは受賞式で各審査員から話された評に譲りたいと思いますが、受賞した作品以外にも、ウクライナの戦争の現実を撮った『煙霧』やヒジャブを脱いだ女性たちがテヘランのまちなかに出て、勇敢にもフラッシュモブ的に踊る姿をiphoneで撮った『…それまでに』などの短編作品はまさに映画を通じて世界を知る意味でとても印象的でした。また、個人的には『ソング・フォー・ジュリエット』の、知的かつ格調高い実験的な試みを高く評価します。
今回、「期待の新人監督賞」に該当がなかったことは大変残念でした。昨年までは審査員それぞれに推す作品がありどの作品を「期待の新人監督賞」にするか審査がとても難航していましたが、今回は誰にもそれがありませんでした。日本の新人監督が世界で通用する作品をつくっていくことへの激励を込めた判断であることにご理解いただき、さらなる奮起を期待したいと思います。
最後に、全45作品のうち海外作品に41作品を当てたカナザワ映画祭の英断に心からの敬意を表するとともに、主催者、映画関係者、翻訳者、スタッフの皆様の素晴らしいお仕事にも1人の映画ファンとして感謝を申し上げます。来年はますます多くのお客さまが来場されて、カナザワ映画祭が国際的な映画祭としてより一層発展していくことを希ってやみません。」
「第18回目カナザワ映画祭2024が無事終了し、二週間ほどが経った。
今年は昨年から始めた海外一般募集企画「チョイス・オブ・カナザワ」の予想以上の反響により応募作品が増え、純粋に面白い作品を選択していった結果上映作品45本中、海外作品が41本、国内作品が4本という結果になった。
予算上、海外作品の各チームには日本までの渡航費などはもちろん出せなかったが、それでも自費でオランダ、インド、ベトナム、韓国などから金沢まで集まってくれた。現地参加できなかった監督やプロデューサーたちもオンライン参加して、過去にない非常に国際的なカナザワ映画祭になったと思う。
全上映作品に日本語字幕はもちろんのこと英語字幕も付けたので大変だったが、字幕制作隊の皆さんが頑張ってくれたおかげで乗り切れた。また、当日の現場では日本語→英語の通訳、英語→日本語の通訳で非常に労力かつ時間がかかったが、次回からは英語→日本語の通訳は必要ないかもと思った。参加者ほぼ全員英語ネイティブはおらず、我々日本人も条件は同じだからだ。
作品の傾向としては、ポジティブな海外勢、ネガティブな国内勢(イラン作品もシリアス過ぎ暗すぎというのが多かった。)という感じだった。
授賞結果については、海外作品については非常に意見が割れたので、多彩な作品群に比例して多彩な賞を新たに設けて結果とした。
国内作品については特に推せれるような作品はなかったので、全員一致でグランプリ該当作なし、国内勢で唯一宣伝をがんばっていたチーム(お客も沢山呼んでくれた)には主宰から観客賞、また人柄が唯一好感の持てた監督にはこれからもがんばれという激励の意味で奨励賞を授与した。
さて、参加者が一番興味を持っているであろうスカラシップの200万円だが、今回は海外国内問わず、全ての受賞者の中から企画コンペで選ぶバトル・ロワイアル形式とした。すでに多数の質問が届いており、熱意を感じる。どんな企画が集まってくるのか楽しみである。」