奇想天外・新映画理論講座  これが新しい映画の見方だ!

日時:9月15日(日) 17:30
場所:金沢都ホテル B2F セミナーホール(旧金沢ロキシー劇場)
料金:前売り2300円 当日2500円(1回鑑賞券付き)
※トークイベントは、当日9時45分から金沢都ホテル・セミナーホール前にて入場整理券を配布します。
稲尾平太郎
稲生平太郎(横山茂雄)
1954 年大阪生まれ。奈良女子大学教授。著書に幻想小説「アクアリウムの夜」および「アムネジア」、UFO 論「何かが 空を飛んでいる」(本年秋に復刊予定)、訳書「悪魔を思い出す娘たち」など。横山名義の著編書、訳書として「聖別された肉体」、「異形のテクスト」、「遠野物語の周辺」、「ヴィクトリア朝の寝椅子」など。年末に高橋洋との映画対談集を刊行予定。

高橋洋 撮影:ヤスダ・アキオ
高橋洋
1959年千葉県生まれ。早大シネマ研究会で8ミリ映画の制作に没頭する。その後は多彩なジャンルの劇場映画とVシネマを手がけ、『女優霊』(96)の脚本を担当。そして『リング』シリーズの脚色で大ヒットに貢献。監督作品として『ソドムの市』(04)、『狂気の海』(07)、『恐怖』(10)、『旧支配者のキャロル』(12) があり、著書には「映画の魔」(青土社)がある。

稲生平太郎氏、高橋洋氏による"新映画理論"に基づくセレクション

獣人島 ISLAND OF LOST SOULS
獣人島
1932年/アメリカ/70min/モノクロ/BD/スタンダード
英語・日本語字幕(稲生平太郎)
監督:アール・C・ケントン
原作:H.G.ウェルズ
出演:チャールズ・ロートン、リチャード・アーレン、ベラ・ルゴシ、駒井哲
南海の名もない孤島に辿り着いた主人公は、ひとりの英国人科学者に出会うが、やがて、そのおぞましい生体実験の秘密を知る...。H.G.ウェルズの小説『モロー博士の島』の最初の映画化。我々の意識の根底に潜む人獣混淆への恐怖と欲望を鮮やかに描き出し、チャールズ・ロートンの禍々しいまでの名演技、カール・ストラスの高度な撮影技術もあいまって、製作後80年経った今なお強烈な毒を放つ、世界恐怖映画史上屈指の傑作。(解説文:稲生平太郎)
アルタード・ステーツ ALTERED STATES
アルタード・ステーツ
1980年/アメリカ/102min/カラー/BD/ビスタ
英語・日本語字幕
監督:ケン・ラッセル
原作:パディ・チャイエフスキー
特殊メイク:ディック・スミス
特殊効果:ジョン・ダイクストラ
出演:ウィリアム・ハート、ブレア・ブラウン、ボブ・バラバン、ドリュー・バリモア
LSDとダーウィニズムを融合させた現代版「ジキル博士とハイド氏」、あるいはグロテスク版『2001年宇宙の旅』。人類の起源を追い求める科学者エディは自身の肉体を使って実験を繰り返すが、彼の肉体は退化していくのだった...。猿人と化したエディが動物園をうろつくシーンは映画史上屈指の怖さである。異才ケン・ラッセルならではの映像美と音響を爆音で体験せよ。