PROGRAMプログラム

少女地獄少女地獄

本当に若い娘

1976年/フランス/93分 監督・脚本・原作:カトリーヌ・ブレイヤ
出演:シャルロット・アレクサンドラ、ハイラム・ケラー

退屈な夏休みを過ごす少女は、性的妄想を抑えきれずある日出会った逞しい青年の肉体を使ってその性的ファンタジーを解消していく。ソフトかと思いきやハードな内容なので、当時は公開禁止にされた作品。

10/7(土)13:45

夢野久作の少女地獄

1977年/日本/92分 監督:小沼勝 原作:夢野久作 出演:小川亜佐美、飛鳥裕子

ある厳格なミッション系女子高で校長に妊娠させられた女子高生。愛人である同級生と一緒に偽善者の校長に復讐を始める。なまめかしく、果てることなく求め合う二つの体、エロスの香りと共に蘇る夢野久作の怪奇と幻想の世界! 夢野久作の「火星の女」が原作。

10/8(日)16:15

草迷宮

1979年/日本/40分 監督・脚本:寺山修司 
原作:泉鏡花音楽:J・A・シーザー 出演:三上博史、新高けい子

「夢とも、現とも、幻とも……目に見えるようで、口にはいえぬ、そして、優しい、懐しい、あわれな、情のある、愛の籠った、ふっくりした、しかも清く、涼しく、慄然とする、胸を掻毟るような、あの、恍惚となるような唄なんです」泉鏡花の原作を幻想色たっぷりに映画化。

10/8(日)18:00

特別仕掛け上映

地下幻燈劇画 少女椿
[16mmニュープリント版]

1992年/日本/47分 演出・台本:絵津久秋 原作:丸尾末広
音楽:J・A・シーザー 声の出演:中美奈子、森下紀彦

異色漫画家·丸尾末広原作。母を亡くした薄幸の美少女·みどりちゃんが「花をたくさん買ってくれた親切なおじさん」を訪ねる。しかしそこに待ち受けていたのは見世物小屋の狂気の世界だった……。一般公開はとても不可能といわれる奇形·内蔵露出·強姦·児童虐待·動物虐待·殺人等タブー描写のオンパレード。実際にオリジナルフィルムは成田税関で没収されており、国内ではほぼ封印されている伝説のアニメーションを、倉庫から発見されたオリジナルネガから起こしたニュープリントで上映。謎と怪奇、グロテスクなエロに満ちた本作品、ただスクリーン上で展開されるのみではない。どんな仕掛けがなされるか、是非ご来場を!

10/8(日)19:30

少女椿に関する、今までの経緯

少女椿に関する、今までの経緯

・この作品は、1992年に、実験演劇・3面マルチスクリーンなどの仕掛け上映用のメインスクリーンとして制作された作品であり、単独の映画ではない。ただし、海外では仕掛けは無理なので、海外に限り、単独でメインスクリーンのみで上映している。

・1999年、サンセバスチャン国際ホラーファンタジー映画祭終了後、成田税関でフィルム没収後破棄される。国内輸入禁止・上映禁止の書類が霧生館事務所あてに届く。破棄・禁止理由は非公開。

・フランスでDVD化のためのマスターテープを、フランス送付の際、成田税関が、ドゴール空港あてに「要注意貨物・要チェック」という書類を添付、それを受けてドゴール空港は、マスターテープを「わいせつ物」として没収。ちょうどフランスDVD会社の社長が、カンヌに参加していたので、「カンヌ映画祭に関係する作品」であるとフランスと交渉したら2週間後にやっと返却した。

・本来、実験演劇用の作品なので、映画館では上映しないのが基本であるが、2004年、東京ファンタスティック映画祭とそのファン投票1位の頼みで、特別に上映、ただし警察の要請で8年間は上映しないと伝える。(これは8年たったら、上映できる社会・政治環境になっているのではないかという 楽観的推測だったが、現実は逆であった)

・2010年ゆうばりファンタスティック映画祭では、監督は海外に逃亡し、行方不明である、というエピソードをフェスティバル・ディレクターらが観客に話す。

・2012年は、日本に戻ってきていると噂されている。

・カナザワ映画祭2012「XXX」でDVCAM版を上映。

・カナザワ映画祭2013で倉庫で発見されたネガから16ミリ・ニュープリント版にて上映。