アメリカ南北戦争以前。南部の牧場の跡取り息子は名家の娘と結婚するが、初夜で彼女が処女でない事を知る（相手は彼女の実の兄）。そのショックから彼は美しい黒人の奴隷娘に溺れる。そしてその妻は奴隷の逞しい黒人青年の肉体に溺れ、黒人の子を産むがその子は売られてしまう。人間としてではなく家畜同然の扱いを受ける奴隷の暮らしなど、近親相姦や奴隷に対するショッキングなリンチ・シーン（吊るし上げ、鞭打ち、釜茹でなど）を交えて描くアメリカ暗黒史。公開当時アメリカでは不敬過ぎるとしてカトリック協会から非難された。

弱肉強食の野生動物ドキュメンタリー。大ヘビ対大トカゲ、巨大ムカデ対巨大グモ、イタチ対ヘビ、カメ対カメ、ガラガラヘビ対イヌ、ネズミ対イタチなど動物たちの命を賭けた死闘をカメラが記録した。戦前に『喰ふか喰はれるか』のタイトルで公開され、大ヒットした作品の６３年再編集版。

本場アフリカのブードゥーの秘教をカメラが捉えた。そこで記録した野蛮な奇習や儀式の数々。血みどろのいけにえ祭り、死者を蘇生する儀式、原始エネルギーが爆発するヤギの血のスープ、霊を追い払う人間コンビーフ、女を求めて踊り狂う男根祭りなど、野蛮な光景がそこには広がっていた。

撮影に５年を費やした、アフリカ大陸ドキュメンタリー巨編。恐るべきマングラの奇習「死体の皮剥ぎ」、狂気か？快楽か？バンバラ族の「歯削り」、魔の儀式「集団割礼」、魔窟ドゴンの「謎」、伝説の魔人「ヌバ族」、危機一髪！「野火」、放火犯人は「性器切断の刑」などのショッキングな映像が続くが、フランコ・ゴッジの音楽や、アフリカの詩人レオポルド・サンブールの詩が象徴的で美しい。