犯罪ゾーン

アメリカン・バイオレンス Violence U.S.A.
アメリカン・バイオレンス
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵
1981年/日本・アメリカ /116分/カラー/35㎜
日本語解説・英語/日本語字幕
監督:シェルドン・レナン
脚本:レナード・シュレーダー、チエコ・シュレーダー
音楽:マーク・リンゼイ
製作:山本又一朗、レナード・シュレーダー
フランシス・F・コッポラ監督が「このような企画は今まで誰も考えてもみなかったし、取り上げもしなかった」と驚嘆したという本作は、アメリカの暗殺事件や無差別大量殺人、連続殺人事件(テッド・バンディ、エドモンド・ケンパーなど有名連続殺人鬼が大挙登場)など、大国の裏にある暴力の実態を生々しい映像で記録したドキュメンタリーである。製作スタッフはK・K・Kからの脅しにも屈せず本作を完成させたという。
マンソン 悪魔の家族 MANSON
ビデオ発売時タイトル『シャロン・テート殺人事件』
1972年/アメリカ/90分/カラー/35㎜
日本語解説・英語/日本語字
監督:ローレンス・メリック
脚本:ジョーン・ハンティントン
出演:チャールズ・マンソン、マンソン・ファミリー
マンソン 悪魔の家族
映画監督ロマン・ポランスキー邸に押し入り、当時妊娠中だったシャロン・テートをはじめ5人を虐殺したマンソン・ファミリーのドキュメンタリー。首謀者であるマンソンやそのファミリーへのインタビュー、記録映像のほか再現フィルムとイラストでも構成している。殺人事件の犯人たちによるインタビューが中心のため、字幕入りプリントまで用意されていたが、問題ありとされ日本公開は中止となったいわくつきの作品で、本国アメリカでも長らく封印中である。発掘された貴重な日本語版プリントによる上映。
クールワールド The Cool World
1964年/アメリカ/ 105分/モノクロ/ 16㎜
英語/日本語字幕
監督:シャーリー・クラーク
製作:フレデリック・ワイズマン
原作:ウォーレン・ミラー、ロバート・ロッセン
音楽:マル・ワルドロン
出演:ハンプトン・クラントン
   クラレンス・ウィリアムズ三世
クールワールド
60年代ニューヨークのハーレム。暴力と貧困にまみれた恐怖のスラムタウンをセミ・ドキュメンタリータッチで冷徹に描く犯罪映画の傑作。黒人少年がギャングから拳銃を売ってもらうために犯罪を重ね続け、次第にギャング間の抗争に巻き込まれていく。本作は、マーティン・スコセッシらニューヨーク派の監督たちに多大な影響を与えた。製作はドキュメンタリーの巨匠フレデリック・ワイズマン。
ジャッジ・ドレッド Judge Dredd
1995年/アメリカ/96分/カラー/35㎜
英語/日本語字幕
監督:ダニー・キャノン
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:シルヴェスター・スタローン、ユルゲン・プロホノフ、マックス・フォン・ シドー、バルサザール・ゲティ、ダイアン・レイン
ジャッジ・ドレッド
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵
「俺が法律だ!」警察官兼裁判官兼死刑執行人。それがジャッジ・ドレッドである。人口過剰により極度に治安が悪化した未来世界ではこのような責任重大な職業が必要とされていた。スタローン演じるジャッジ・ドレッドは犯罪者に人権はないと容赦せず処刑していく。ジャッジ・ドレッドと対立する荒野に住む狂悪な食人一家が見どころ。特に一家の中で最も狂っているサイボーグ殺人鬼の弟は必見。
メキシコ麻薬戦争 8マーダーズ・ア・デイ 8 Murders A Day
2011年/アメリカ/85分/カラー/DVD
英語・スペイン語/日本語字幕
監督・脚本・製作:チャーリー・ミン 
メキシコ麻薬戦争 8マーダーズ・ア・デイ
メキシコ大統領カルデロンの麻薬撲滅宣言は史上最悪のカオス「メキシコ麻薬戦争」を引き起こした。本作の舞台シウダ・フアレスはドキュメンタリー『消えた少女たち』(カナザワ映画祭2008で上映。90年代に起きていた数千人規模の未解決少女失踪殺人事件の記録)でも舞台になった町で、治安はさらに悪化している。今や公然と殺人が行われ、行政や警察が機能せず、ギャングに支配された無法地帯となってしまった。町から逃亡する住民は後を絶たず、軍隊による介入さえ進んでいるが、重武装したギャングが相手のため、未だ事態は沈静化していない。この町でいったい何が起きているのか?衝撃の犯罪ドキュメント、日本初公開。
アンディ・ウォーホルのBAD Andy Warhol's BAD
1977年/アメリカ/106分/カラー/35㎜
英語/日本語字幕
監督:ジェッド・ジョンソン
製作:アンディ・ウォーホル
音楽:マイク・ブルームフィールド
出演:キャロル・ベイカー、ペニー・キング
アンディ・ウォーホルのBAD
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵
ニューヨークの場末の美容院。そこは女だけの殺し屋たちが見境なしに殺人を請け負う裏の仕事を行っていた。赤ん坊を窓から放り投げる、観客で満員の映画館に火をつけるなど無法の限りを尽くす。ポップアート、実験映画の巨頭アンディ・ウォーホル企画・製作の度肝を抜くスキャンダル作品。